リーガルオペレーションズ研究所 定例会(第3回)開催の報告

2025年6月12日、リーガルオペレーションズ研究所の定例会が開催されました。

 

今回の定例会では、グローバルで広がるリーガルオペレーションズのフレームワーク「CLOC Core12」について、国内企業の法務部門における適用可能性を議論しました。

 

「CLOC Core12」は、2015年に米国で設立されたリーガルオペレーションズを推進する非営利団体であるCLOC(Corporate Legal Operations Consortium)が2019年に発表した12の機能項目を提示するフレームワークです。各項目は、「反応的(Reactive)」「初期段階(Emerging)」「発展段階(Developing)」「先進的(Leading)」の4段階で評価され、法務組織の成長の道筋を可視化するものです。

 

定例会では、日本企業の法務部門における各Coreの適用可能性と課題について議論が進みました。「CLOC Core12」を実務に活かすためには、単に評価スコアを算出するだけではなく、「自社がどう活用し、どう変わったか」という実践に焦点を当てる必要があるという意見も多く寄せられました。

 

小規模法務部門にとってはハードルが高く感じられる点もある一方で、業種や組織体制ごとのモデルケースを提示することで、より現実的かつ活用可能な形に落とし込める可能性があるといった議論もなされました。

 

引き続き、リーガルオペレーションズの研究を通じて、企業法務の新たな価値創造と業務効率化に資するオペレーションモデルの構築を目指してまいります。

 

 

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